「恨んでいない」 三島由紀夫に切られた寺尾氏
作家の三島由紀夫=当時(45)=に切られた元自衛官の寺尾克美氏(91)は取材に対し、「(三島を)恨んでも怒ってもいない。後遺症もなく早期回復したし、結果的に計画の邪魔をし、自害につながってしまったから」と文書につづった。<下へ続く>
寺尾氏は人質となった益田兼利・東部方面総監(当時)を助けようとして三島に背中などを切られ、三島の自決は自衛隊中央病院での手術中に医官から知らされた。
寺尾氏によると、事件から1カ月近く経過し、三島の妻から「大変なご迷惑を掛けまして申し訳ございません」と謝罪を受けた。監禁致傷罪などで服役した「楯(たて)の会」の会員3人も、出所後、三島と一緒に自決した森田必勝=同(25)=の兄と共に面会を求めてきたという。
寺尾氏に、三島が自らの命を懸けて訴えた憲法改正について問うた。「自国を守れる憲法に改正すべきだ。是非について早期に真剣に議論を進めてほしい」と記した。
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