2021年9月21日火曜日

計量経済学 (新経済学ライブラリ) | 山本 拓 |本 | 通販 | Amazon

計量経済学 (新経済学ライブラリ) | 山本 拓 |本 | 通販 | Amazon
1995
https://www.amazon.co.jp/計量経済学-新経済学ライブラリ-山本-拓/dp/4915787451/
ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&dchild=1&keywords=山本拓+計量&qid=1632218494&sr=8-1
 

2011年7月17日に日本でレビュー済み
OLSの解説から始まり、計量の色々な基礎理論がきっちり数式を使って説明してある。
巻末の付録に確率統計の基礎知識が必要十分なレベルで解説されているため、確率統計の知識に不安が有る人もそれを読めばとりあえずは事足りると思う。
評者が考える本書の利点は、数式の変形がくどい程丁寧に書かれてあることである。数式を根気よく丁寧におうことは計量の深い理解にやはり必要不可欠であろう。
OLSの初歩、というか単回帰から解説されているため、この本は計量経済学を全く学んだことのない人でも十分に読めるレベル(ただ微分等は普通に使われるため、全く数学に耐性のない人は別の教科書でまず数学を勉強するべき)。
この本を繰り返し読めば計量の基礎は出来上がると思う。この後は行列表記のテキストや離散選択の載っている中上級のテキストに進むのがいい。

ただ難点は実証への配慮が少ないことか(よって星は一つ減らした)。やはり計量経済学は様々な実証の例を見ないと理解し難い場合があるし、その価値も実感しにくい。
例えば洋書のテキストは、まず分析したい具体的な経済問題が提示されることが多く、そのために計量分析をし、その例に沿った具体的な解釈、といった感じでストーリーが重視されているように思う。それに対して本書は統計学的な要素が全面的に押し出されているため、人によっては計量分析のモチベーションが湧きにくいし、遠ざけてしまうかもしれない。
実証の視点は他の本で養うといい。

個人的な意見では、上述した理由等により、計量経済学の教科書はWooldridgeの「Introductory Econometrics」等洋書がとても充実しているため、そちらをススメたい。ただ洋書はあまりにも大部であるし英語が苦手な人もいると思う。また(学部レベルの計量の)洋書は数式の理解があっさりしていて人によってはかえってわかりにく場合もあると思う。
そういう人にはこの本は便利だと思う。

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