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ペン先から生まれる貸出と預金
実は、銀行はお金がなくても貸出をすることができます。ある企業に貸出をするには、貸出契約の締結とともに、その企業の銀行口座を開き、その通帳に例えば1億円と書き込むだけです。お金は1銭もいりません。しかし、この瞬間に銀行貸出と預金は1億円ずつ増えています。これが「信用創造」です。
預金通帳に金額を書き込むだけなので、銀行は無限に預金と貸出を創造できそうです。しかし、現実には貸出先の企業が資金を使ってモノを買います。モノを販売した企業の口座が他の銀行にあると、自分の日銀当座預金口座からその銀行へ資金が移動します。それでも4章02節で見たように、足りなくなれば短期金融市場で借りてくることができます。
では本当に無限に貸出を増やせるのでしょうか。貸出に伴って預金が増えると、銀行は預金準備(日銀当座預金)を増やさねばなりません。また、人々は預金が増えれば現金保有も増やしそうです。つまり、ベースマネーを増やす必要があります。平時では日銀がこの金額を供給します。
一方、量的緩和時には必要額の何倍もの資金を供給するので、結果的にいらないお金が当座預金に積まれて預金準備は平時の何倍もの値になります。ただし、貸出は無限に増えるのではなく、企業の投資意欲や金利で決まっていきます。





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