レイ邦訳『ミンスキーと〈不安定性〉の経済学』
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ミンスキーと〈不安定性〉の経済学 - 白水社 https://www.hakusuisha.co.jp/smp/book/b558120.html
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レイ邦訳『ミンスキーと〈不安定性〉の経済学』 白水社
2021/03/15印刷、2021/04/10発行
WHY MINSKY MATTERS
An Introduction to the Work of a Maverick Economist
L. Randall Wray 2016
〜〜〜
全体は二つに分かれる。
前半は経済学史および理論、後半にミンスキーによる代替案が紹介される。5-152~
英語版で見逃していた箇所が多々ある。邦訳は有り難い。
シュンペーターとの関係は知られているがランゲ(計画経済)やハンセン(#2機械的な長期停滞論)らとの関係が些細なことだが興味深い。
第三章、カレツキに言及(3-97)。
ブックエンドの比喩(1-49)。
ケインズ一般理論#17利子関連の重視#4-96。
クルーグマン批判4-107。
五章終盤からミンスキーによる代替案が紹介される。5-152~
5-153に1929年の総選挙時にケインズがヘンダーソンと共同で発表したパンフレット『ロイド・ジョージはそれをなしうるか』から引用される。
ただし金融不安定性仮説については詳しくない。
一般的ミンスキー像を知りたいなら鍋島2020かキーン2018を読んだ方がいい。
(特に鍋島2020は本書で紹介されていないミンスキーによる図を載せている)
現代の政治経済学-マルクスとケインズの総合
鍋島直樹
https://www.amazon.co.jp/dp/4779514363/
次なる金融危機
スティーヴ・キーン
https://www.amazon.co.jp/dp/4000612670/
恣意的に解釈すると、
ケインズは借り手のリスクを重視↘︎短期的
カレツキは貸し手のリスクを重視↗︎長期的
ミンスキーは両者を統合した。
ミンスキーはカレツキに接近する。
カレツキは企業の投資のリスクに関して、投資量に関係あるなしで図を描いた(限界効率低下or一定)。ミンスキーは借り手貸し手で図を描いた。
厳密には違うとは言え、ミンスキーの図1986は明らかにカレツキ1937,1939からアイデアを得ている。
ケインズさんとカレツキの往復書簡でもカレツキは資本主義下の信用の不安定性を強調する。
ミンスキーはケインズ一般理論#17利子関連を重視する。#4-96
MMTerは統合政府内の中央銀行を重視するが、あくまで比較的にではあるがミンスキーは(同時に)自立分散的な地域銀行を重視している。中銀は統合というより出資により市中銀行をコントロールする(178,204,238頁)。
#7《「過ぎ去った日々」の米国では、ジョージ・ベイリー型の貯蓄金融機関が三十年固定金利の住宅ローンを実行し、その住宅ローンを満期まで保有し、預金に似た相互出資持分を発行して自らの住宅ローン・ポジションを調達していた。あなたが映画『素晴らしき哉、人生!』を見たことがあるならば、(ジミー・スチュワート扮する)ジョージ・ベイリーが経営する貯蓄金融機関、ベイリー建築貸付組合の「取り付け」が始まった際、ジョージが顧客たちに、預金はその地域の住宅に「投資」されたものなので下ろさないで欲しいと懇願した場面を覚えているだろう。彼は、預金は、良き隣人たちと同様に、すべて安全であると訴えた。実際、ジョージは正しかった。一九七〇年代まで、米国の住宅所有者が住宅ローンで債務不履行に陥ることはほとんどなく、貯蓄金融機関はほとんど倒産することがなかった。これが安全かつ健全な住宅金融システムの姿だったのである。》
素晴らしき哉、人生!(字幕版)
Prime Video
https://watch.amazon.co.jp/detail?asin=B07Q6PXLXX&territory=JP&ref_=share_ios_movie&r=web
55:00~58:30
地域金融と共にJGPの重要性は理解できる。
ミンスキーは地域再投資法CRAに影響を与えたらしいが確かではない。
#8《前述のとおり、クリントン大統領はコミュニティ銀行を創設する法案の可決を支援し、それに署名したが、実際に創設されたシステムの規模と範囲は、ミンスキーが提唱していたものよりはるかに小さいものだった。》
ミッチェルeconomics2019も白水社から刊行予定らしい。
https://watch.amazon.co.jp/detail?asin=B07Q6PXLXX&territory=JP&ref_=share_ios_movie&r=web
[目次]
はじめに
序論
第一章 ミンスキーの主な貢献の概要
第二章 われわれはどこで間違ったのか? マクロ経済学と選ばれなかった道
第三章 ミンスキーの初期の貢献――金融不安定性仮説
第四章 貨幣と銀行業務に対するミンスキーの考え方
第五章 貧困と失業に対するミンスキーのアプローチ
第六章 ミンスキーと世界金融危機
第七章 ミンスキーと金融改革
第八章 結論――安定性、民主主義、安全および平等を促進するための改革
監訳者あとがき
ミンスキー著作一覧
参考文献
註
索引
☆
ミンスキーの最後の雇い手の提案を改定する
この最終節では、ミンスキーの考え方に基づく具体的な提案を説明する。まずは、関連するケイン
ズの引用から始めよう。
労働者の雇用を妨げてい る何らかの自然法則が存在しており、[それに抗して〕労働者を雇用する
ととは「無分別」であり、したがって無期限にわたって人口の十分の一を失業させておくことは
財政上「健全」であると信じて疑わない保守党の信条は、正気の沙汰とも思えぬとんでもない考
えであるーーそれは何年もの間、愚にもつかぬ考えに頭が酔い痴れていた人でもなければ、とて
も考え及ばないといった類いの考えなのである。……新たな形態の雇用(機会〕が提供されれば、
もっと多くの労働者が雇用されるようになる……失業者を有益な仕事のために就業させれば、当
然それが果たすと期待される通りのことをなしとげ、国富を増加させる……またわれわれの福祉
を増やすためにこの手段を使うならば、入り組んだ理由からわれわれは財政的に自減することに
なるという見解はその見掛け通り妖怪にすぎない……。
#9-107-9
#5-153 失業に対するミンスキーのアプローチ
#5
雇用プログラムは、貧困と戦う上で不可欠な要素ではないと大統領を説得する上で大きな役割を果たしたのは、需要を増やすための「呼び水」に基づくCEA版の「ケインズ主義」であった。もう一つの原因は、貧困が撲滅される前に貧困層が変わらなければならないという、広く受け入れられている信念であった。ミンスキーは、これらの考え方を否定し、貧困層をあるがままに受け入れる雇用プログラムがなければ、「貧困との戦い」は成功しないだろうと主張していた。彼の主張は、まず雇用を提供し、それから職場内訓練(OJT)を通じて技能を高めるというものである。さらに彼は、「ケインジアン」のアプローチは不安定性を高めるから、持続不可能であるとも警告していた。
…
したがって、ミンスキーは、直接雇用創出プログラムは「あらゆる貧困対策に不可欠な要素」(Minsky, 1965, p.175)であると主張していた。ミンスキーが述べたように、「雇用促進局(WPA)、国民青年局(NYA)、資源保存市民部隊(CCC)を擁するニューディールは、労働者をあるがままに受け入れ、彼らのために雇用を創出した……雇用促進局とその関連プロジェクトの復活がWOP〔「貧困との戦い」〕の主要な武器となるべきである」(Minsky, 1965, p. 195)。
. (15) Hyman P. Minsky, “The Role of Employment Policy,” in Poverty in America, Margaret S. Gordon, ed. (San Francisco: Chandler Publishing Company, 1965).
https://digitalcommons.bard.edu/hm_archive/270/
(16) Hyman P. Minsky, “The Poverty of Economic Policy,” Presented at the Graduate Institute of Cooperative Leadership, New York, July 14, 1975.
(17) ミンスキーはこの計算を行うために「オークンの法則」を利用した。それに従えば、失業率が1パーセントポイント下がるごとにGNPが3パーセント増加する。
(18) 以下を参照のこと。 L. Randall Wray and Stephanie Bell, “The War on Poverty after 40 Years: A Minskyan Assessment”, Public Policy Brief, Annandale-on-Hudson, NY: Levy Economics Institute, No. 78, 2004; and “The War on Poverty Forty Years On,” in Challenge, 47, no. 5 (September–October 2004): 6–29.
───. 1965. “The Role of Employment Policy,” in Poverty in America, Margaret S. Gordon, ed., San Francisco: Chandler Publishing Company.
───. 1965. “The Integration of Simple Growth and Cycle Models,” in Patterns of Market Behavior, Essays in Honor of Philip Taft, Michael J. Brennan, ed., Lebanon, NH: University Press of New England. Reprinted in Can “It” Happen Again? Hyman P. Minsky, ed.,1982: 258–77(「単純な成長モデルと循環モデルの統合」岩佐代市訳『投資と金融』日本経済評論社、第12章、369-392頁、1988年に再録).
邦訳レイ ミンスキーと〈不安定性〉の経済学 2021年
97 第三章 ミンスキーの初期の貢献
金融不安定性仮説
カレツキーの投資=利潤関係の追加
ミンスキーは、初期の研究においても、レバレッジを上げて投機的なポジションに移行したいとい
う欲求が阻まれる可能性があることを認識してい た。期待していたよりも結果が良好であることが判
明した場合、予想よりも多くの実現収益が得られることが分かるため、投機的金融に従事しようと
する計画が、ヘッジ金融のポジションに留まる可能性があるからである。このように、ミンスキーは、
今ではよく知られているカレツキーの関係式(10)(単純なモデルでは、資本資産への支出が増加すると、企業の所
得キャッシュフローが実際に増加するように、投資が総利潤を決定するというもの)を取り入れて いなかったが、
彼は投資ブームが総需要と総支出を(ケインズ的な支出乗数を通じて)増加させ、その結果、予想を上回
る売上を生み出す可能性を認識していた。実は、ミンスキーの見解では、このことがダイナミクスを
さらに悪化させることになる。借り手企業の実際の利潤が期待以上のものだった場合、借り手企業は
ますます狂気じみた賭けをするようになり、手に負えない投機プームを生むことになるからである。
後にミンスキーは、最も単純なモデルにおいては、「総利潤 = 投資 + 政府の赤字」であるというカ
レツキアンの結論を明示的に取り入れた。したがって、投資ブームの際には、利潤は投資とともに増
加し、それが期待の有効化を助け、さらに多くの投資を促すととになる。この結論は、資本主義経済
の根本的な不安定性は、上方すなわち投機的熱狂に向かうことにあるというミンスキーの主張に一層
の説得力を与えている。さらに、景気後退時に政府の財政赤字が拡大するため、その拡大が利潤を押
し上げることになり、前述のとおり下振れリスクを軽減することになる。
さらに、ミンスキーは一九六〇年代前半には、民間部門の貸借対照表への影響は、政府の貸借対照
表に対する姿勢に依存すると論じていた。政府支出主導の景気拡大であれば、脆弱な貸借対照表を形
成することなく民間部門の拡大が可能になる。それどころか、政府の赤字は利潤を押し上げ、安全な
政府債務を民間のポートフォリオに追加するととになる。
しかし、民間部門主導の力強い景気拡大は、(累進的な税制と好況時の移転支出の減少により)民間部門の
所得の増加よりも税収の増加の方が早くなる傾向を生むため、政府予算が「改善」(黒字化)する一方
で、民間部門の収支は悪化 (赤字化)することになる。そのため、ミンスキーは、民間の赤字や負債
は政府の赤字や負債よりも危険であることから、政府主導の景気拡大よりも民間主導の景気拡大の方
が持続不可能な傾向にあると論じていた。
カレツキーの方程式を説明に加えたことで、ミンスキーは政府予算の反循環的な動きがいかにして
自動的に利潤を安定化させるのか、すなわち好況時の上振れと不況時の下振れの両方を制限すること
を説明できるようになった。との変更は、ミンスキーの議論に大きな政府が安定化の原動力であると
いう強みを加えた。
ミンスキーは、景気循環の投資理論に組み込まれた利潤についてのカレツキーの見方をもとに、将
来的 に投資が期待される場合のみ、今日の投資が実行されると論じた。なぜなら、(カレツキアン・モ
デルの骨格では)将来時点での投資が将来の利益を決定するからである。さらに、今日の投資が「昨日」
行われた決定(過去に行われた投資決定)を有効化するので、(今日の投資を決定する)「明日」に対する期待
は、今日使用されている資本資産の資金を調達する際に負った返済義務を履行する能力に影響を与え
このように、簡単に動揺する可能性がある投資についてのミン スキーのアプローチには、複雑かつ
動態的な時間的関係が含まれている。ミンスキーが述べたように、
資本主義経済がもつ独特の循環性、すなわち、経済の良好な運行を保証するには十分な投資が将
来において出現すると確信されたときにはじめて、現在での経済の良好な運行があらわれること
には、銀行および金融システムについての必然的な帰結が存在する。銀行および金融システムは、
現在において資産価格と投資の資金調達の条件を良好な状態に維持しなければならな いだけでな
く、さらに銀行および金融システムは将来においても、資産価格と投資の資金調達の条件を良好
な状態に維持し続けるであろうととが期待されなければならない。銀行や金融システムがこのよ
うに正常に機能することが、資本主義経済が満足に運行するための必要条件であるから、このシ
ステムの崩壊は経済を機能不全に陥らせるだろう。
(11)
-Minsky, 1986, p.227, 邦訳二八二頁 [訳を一部変更した]
この循環性を「二つの価格」アプローチに結びつけると、将来の期待利潤を低下させるいかなる要
因も、今日における資本の需要価格を供給価格以下に押し下げ、投資や今日の利潤を以前の資本プロ
ジェクトが開始されたときの需要価格の根拠となった過去の期待を有効化するのに必要な水準以下に
まで低下させるととが明らかになる。
投資が削減されると、過去の貸し手のリスクと借り手のリスクに含まれていた安全性のゆとり幅が
不十分であったことが明らかになり、今後の望ましい安全性のゆとり幅の修正を招くことになる。こ
のような投資の減少と安全性のゆとり幅の上方修正は、投資を妨げ、それゆえ総需要が減少して骨気
の悪化を刺激することになる。
ミンスキーは、一九六○年代から一九八○年代にわたって、自らの投資理論の拡張を取り入れなが
ら金融不安定性仮説を継続的に発展させた。カレツキー方程式が追加されたほか、二つの価格体系が
導入され、さらにより複雑な部門間バランスの取り扱いが加えられた。
(10)カレツキーの関係式は、 ケンブリッジ大学でケインズと共に研究を行ったポーラン
ド人経済学者ミハウ·カレツキーにちなんで名づけられた。彼は、総生産(例え
ば、GDP) = 総所得という恒等式から始めた場合、集計レベルでは、「利潤 = 投資+政府の赤字+純輸出 + 利潤からの支出- 賃金からの貯蓄」
と示せることを明らか
にした。そして、カレツキーは、利潤は企業のコントロール下にはなく、他の変数
は選択の結果であることを指摘して、この恒等式を因果関係へと押し進めた。簡略
化された「古典的」なバージョンでは、最後の2項がゼロ(労働者は貯蓄せず、資
本家は消費しない) と仮定するため、利潤は「投資+財政赤字+純輸出」と等し
く、かつそれらによって決定される。他の条件が同じならば、投資の増加は、集計
レベルで同じ量だけ利潤を増加させるのである。詳しくは、M.Kalecki, Collected
Essays on the Dynamics of the Capitalist Economy 1933–1970 (Cambridge, UK:
Cambridge University Press, 1971) を参照されたい。
(11)ハイマンP.ミンスキー著、吉野紀、浅田統一郎、内田和男訳『金融不安定性の
経済学』多賀出版、1989年 (Hyman P. Minsky, Stabilizing an Unstable Economy,
New Haven, CT: Yale University Press, 1986).
:15
よる資金調達の増加を反映して,資本資産の需要価格を引き下げることにより,
負債取引契約を履行できなくなる危険性の増大を防ぐための安全性のゆとり幅
を増加させることができる.資金の借り手のリスクは,資本資産の需要価格が
右下がりになることにあらわれる12).それは,いかなる金融価格の中にも反映さ
れるものではない,つまりそれは,危険を埋め合わせる潜在的な収獲が存在す
る場合にのみ,債務不履行の危険の増加に身をさらしても価値がある, という
見解を映し出しているのである.》
25.3 Minsky's investment decisions
価格
PkI______。 。貸し手のリスク
I 。。
l 。。
Psl______。 。借り手のリスク
l______________________
Ii I* 投資
:408
http://nam-students.blogspot.jp/2015/12/keynes-kalecki-correspondence-1937.html
ミンスキー1987年動画 Hyman Minsky in Colombia, November 1987
(ヒックスは計画期間と利率の関係を考察しただけだったが)
(a)伝統的理論(ケインズ):
投 資 の
|。 。 限 界
| 。 効
|__________。____
| | 。率
|b |
| | 。
|__________|____
|p |
|__________|_____
k0 k
(b)カレツキ:
| 。
| 投資の限界効率 。
|__________。____
| 。 |
| 。 。 |
| b |
|__________|____
| p |
|__________|_____
k0 k
危険逓増の原理 カレツキ The Principle of Increasing Risk ,Kalecki ,1937
:156頁
四 投資量に影響を及ぼす危険には二種類のものがある。これらはふつう、あまり区別されることがないが、是が非でも区別しておかなければならないものである。第一のものは企業者あるいは借り手の危険であって、それは自分の望む期待収益が実際に得られるかどうか、その見込について彼に疑念があるところから生じる。自分自身の貨幣をけているときには、この種の危険が関連のある唯一の危険である。
しかし貸借が組織化されている場合、つまり貸借が物的もしくは*人的担保を要件とする信用供与という形をとっている場合には、貸し手の危険とでもいうべき第二種の危険が関連性をもって来る。
Why Minsky Matters: An Introduction to the Work of a Maverick Economist (English Edition) Kindle版
Minsky, Hyman P. Ph.D., "Schumpeter and Finance" (1992). Hyman P. Minsky Archive. 280.
た債務デフレ過程を生み出した。しかし、ケインズは経済的危機を説明もしなかったし,それを説
明する理論を提示することもしなかった。図式を完全とするために、われわれは欠落している部分
を埋めなければならない。ブーム、経済的危機,そして債務デフレーションを内生的に生み出すモ
デルがないと、ケインズの理論は不完全であろう(7)。
…
(7)アーヴィング·フィッシャーは「大不況債務デフレ理論」で、経済的危機の後遺症に関する叙述を展
開した。ケインズはアーヴィング・フィッシャーの叙述の主旨を、危機後の経済システムの動きの手取り
早い説明として受入れたものと思われる。また、ケインズはブーム期には不況期とちょうど対照的な事態
の推移が生じるであろうと暗黙裡に仮定していたようである。フィッシャーもまた、経済的危機を説明し
たり、それに関する理論を構築し得なかったのである。》ミンスキー、邦訳『ケインズ理論とは何か』#3「基本的な視点」97,105頁
- (2008) [1st. Pub. 1975]. John Maynard Keynes. McGraw-Hill Professional, New York. 『ケインズ理論とは何か』
- (Winter 1981–82)The breakdown of the 1960s policy synthesis. New York: Telos Press.
- (1982) Can "It" Happen Again?. M.E. Sharpe, Armonk. 『投資と金融』
- (2008) [1st. Pub. 1986]. Stabilizing an Unstable Economy. McGraw-Hill Professional, New York. 『金融不安定性の経済学』
- (2013) Ending Poverty: Jobs, Not Welfare. Levy Economic Institute, New York.
よる資金調達の増加を反映して,資本資産の需要価格を引き下げることにより,
負債取引契約を履行できなくなる危険性の増大を防ぐための安全性のゆとり幅
を増加させることができる.資金の借り手のリスクは,資本資産の需要価格が
右下がりになることにあらわれる12).それは,いかなる金融価格の中にも反映さ
れるものではない,つまりそれは,危険を埋め合わせる潜在的な収獲が存在す
る場合にのみ,債務不履行の危険の増加に身をさらしても価値がある, という
見解を映し出しているのである.》

《 内部的なキャッシュ·フローは, (個別企業にとっても,経済全体にとっても)
ある水準の投資の資金を支払うことを可能にする,内部的なキャッシュ·フロー
あるいは準地代QNは,投資財の価格PIおよび産出量I1と,P1I1 = QNという公式
によって結びついているので,ひとたび内部的な期待キャッシュ·フロー(Q)に
見積もられると, それらと投資の間の関係は,直角双曲線(図8.3のQNQN)
よって表わされる。この直角双曲線と投資用の産出物の供給価格P1の交点は、
予想内部資金によって金融できる投資量I1 (内部的)をもたらす(図8.30のA点
参照)。》
叢書名 ポスト・ケインジアン叢書
著者名等 H.P.ミンスキー/著
著者名等 岩佐代市/訳
出版者 日本経済評論社
出版年 1988.2
大きさ等 22cm 462p
注記 Can “it” happen again?(1982)/の翻訳 著者の肖像あり
NDC分類 338.253
件名 金融-アメリカ合衆国
件名 景気変動
要旨 「金融的不安定性仮説」を提起した初期の代表的論文を中心に構成。企業投資活動・資産
所有者のポートフォリオ選択行動、そしてこれら諸活動のための金融活動を中心に貨幣経
済を分析する枠組みを構築。不確実性の存在、経済成果に依存して内生的に変化する主体
のリスク選好態度、金融革新を通じ内生的に変化する金融制度等を前提に、資産ストック
と資金フローの交錯およびさまざまのキャッシュフローを媒介とする経済主体間の取引の
重層化から、金融システム不安定化の蓋然性を説き明かす。金融自由化で不確実性が高ま
りつつある今日、市場経済における金融過程の本質を深く考察するのに格好の書物である。
目次
序 章 「悪夢」はもはや訪れないか -主題への回帰- (14頁☆)
第1章 大恐慌の再来はあるか (28頁☆☆)1982
第2章 金融と利潤―変質する合衆国の景気循環
第3章 金融的不安定性の仮説―「標準理論」に代わるケインズ解釈
第4章 資本主義的金融過程と資本主義経済の不安定性
第5章 金融的不安定性仮説の再述
第6章 金融的不安定性仮説の再考―「惨事の経済学」
第7章 中央銀行業務と貨幣市場の変容
第8章 金融政策権限行動の新しい様式
第9章 ディレンマのなかの連邦準備制度
第10章 ケインズ投資理論の解明
第11章 代替的な金融方式と加速度原理モデル
第12章 単純な成長モデルと循環モデルの統合
第13章 民間部門の資産管理と金融政策の有効性―理論と実際
参考文献:p411~421
原著者の主要著作目録:p441~446

投資と金融14頁より
政策の選択肢
最後の貸し手
Yes No
_______________
| | |
政 Yes|Yes-Yes|Yes-No |
府 |_______|_______|
赤 | | |
字 No | No-Yes| No-No |
|_______|_______|
☆☆
D/Y(B)
企業の負債
・所得比率
|
|B___
| \
| \
| \ 不安定領域
|A_ 擬似 \
| \ 安定領域\
| \ |
|安定領域| |
|____|A___|B_____
家計の負債・所得比率 D/Y(H)
企|
業|B___
の| \
負| \
債| \ 不安定領域
・|A_ 擬似 \
所| \ 安定領域\
比|安定領域| |
MINSKY'S ANALYSIS OF FINANCIAL CAPITALISM
by
Dimitri B. Papadimitriou
and
L. Randall Wray
The Jerome Levy Economics Institute July 1999
http://www.levyinstitute.org/pubs/wp/275.pdf25.3 Minsky's investment decisions
価格
PkI______。 。貸し手のリスク
I 。。
l 。。
Psl______。 。借り手のリスク
l______________________
Ii I* 投資
:408
ESSAYS IN THE THEORY OF ECONOMIC FLUCTUATIONS by MICHAL KALECKI 1939 第二章 われわれはどこで間違ったのか? マクロ経済学と選ばれなかった道 経済理論においてケインズ革命が実際には存在しなかったと同様に、政策についてもそれは現実には存在しなかったのである……政策担当者や経済顧問がケインズから吸収したものは、〔世界〕大恐慌の経済分析と赤字財政の政策手段とにすぎない。 ──Minsky, 1986, p. 291, 邦訳三六二頁(1) まず、主流派経済学がなぜ危機の到来を予見できなかったのかを理解するために、主流派経済学について検討する。次に、主流派経済学が、思想革命を代表するケインズ自身の経済学からいかに逸脱しているか論じる。重要な点で、この革命は失敗した。だが、この革命はミンスキーに強い影響を与えた。したがって、ケインズ自身の経済学を検討することには、正統派経済学がいかに誤った解釈をしているのか理解する土台を与えてくれるという価値があるのである。 世界金融危機以前の経済学を支配した主流派理論 ミンスキーのアプローチについて深く掘り下げる前に、彼が否定した主流派経済学について簡単におさらいすることは有益である。第一章でも述べたように、ミンスキーは大学院での研究のために、当時は制度学派の本拠地であったシカゴ大学(後に、ミルトン・フリードマンのマネタリズムの拠点となる)から、ケインズ経済学の主要な中心地の一つとなったハーバード大学に移った。 ハーバード大学で、ミンスキーはアルヴィン・ハンセンのティーチング・アシスタントを務めることになった。ハンセンは、あらゆるマクロ経済学の教科書に登場するようになった主要な「ケインジアン(2)」モデルである有名なIS-LMモデル(ヒックス゠ハンセンモデルと呼ばれることが多いが、主流派マクロ経済学の授業ではケインズ自身のモデルという誤解を招きかねない紹介がされている(3))を改良し、広める役割を果たしたことからアメリカン・ケインジアンの父とも呼ばれている。ミンスキーは、ハンセンのケインズに対するアプローチを「機械的すぎる」と感じた。また「ケインジアン」を「優柔不断」であると批判した。なぜなら、(富裕層から貧困層への)所得再分配を、総需要を増加させる手段として受け入れなかったからである(〔所得に対する割合では〕貧困層の方が富裕層よりも多く支出し、少ししか貯蓄しないので、再分配は消費需要を増加させることになる)。つまり、ミンスキー自身のアプローチにとって、ケインズ自身の理論は極めて重要であったが、彼は「ケインジアン」によって広められた見解を拒絶したのである。 多くの研究者もまた、ミンスキー同様、「ケインジアン」の理論や政策が、ケインズの『雇用・利子および貨幣の一般理論(4)』(一般理論)に実際どの程度ならっていたのかという点について疑問を呈している。第二次世界大戦直後、マクロ経済学者たちは、「ケインジアン」のIS-LMモデルと、合理的な個人の効用と利潤の最大化に基づくケインズ以前の古いミクロ経済学、言い換えれば、新古典派の企業と消費者の行動についてのアプローチを「結婚」させることに着手した(5)。ポール・サミュエルソンは、これを「新古典派総合」と呼び、授業で教えられるマクロ経済学の基礎となった(6)。 ミンスキーはレイの指摘とは別にハンセンをそれなりに評価していたことがわかる。


















すレイ邦訳『ミンスキーと〈不安定性〉の経済学』
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2021/03/15印刷
2021/04/10発行
WHY MINSKY MATTERS
An Introduction to the Work of a Maverick Economist
L. Randall Wray
2016
全体は二つに分かれる。
前半は経済学史および理論、後半にミンスキーによる代替案が紹介される。5-152~
英語版で見逃していた箇所が多々ある。邦訳は有り難い。
ランゲ、ハンセンらとの関係。
第三章、カレツキに言及(3-97)。
ブックエンドの比喩(1-49)。
ケインズ一般理論#17利子関連の重視#4-96。
クルーグマン批判4-107。
五章終盤からミンスキーによる代替案が紹介される。5-152~
5-153に1929年の総選挙時にケインズがヘンダーソンと共同で発表したパンフレット『ロイド・ジョージはそれをなしうるか』からの引用。
ニール・ヤング(8-219)のアルバムタイトル。
neil young rust never sleeps
https://www.amazon.co.jp/Rust-Never-Sleeps-Neil-Young/dp/B000002KDG/ref=mp_s_a_1_1?dchild=1&keywords=neil+young+rust+never+sleeps&qid=1619523476&sr=8-1
金融不安定性仮説については詳しくない。
一般的ミンスキー像を知りたいなら鍋島2020かキーン2018を読んだ方がいい。
現代の政治経済学-マルクスとケインズの総合
鍋島直樹
https://www.amazon.co.jp/dp/4779514363/
次なる金融危機
スティーヴ・キーン
https://www.amazon.co.jp/dp/4000612670/
恣意的に解釈すると、
ケインズは借り手のリスクを重視↘︎短期的
カレツキは貸し手のリスクを重視↗︎長期的
ミンスキーは両者を統合した。
ミンスキーはカレツキに接近する。
カレツキは企業の投資のリスクに関して、投資量に関係あるなしで図を描いた(限界効率低下or一定)。ミンスキーは借り手貸し手で図を描いた。
厳密には違うとは言え、ミンスキーの図1986は明らかにカレツキ1937,1939からアイデアを得ている。
ケインズさんとカレツキの往復書簡でもカレツキは資本主義下の信用の不安定性を強調する。
ミンスキーはケインズ一般理論#17利子関連を重視する。#4-96
MMT erは統合政府内の中央銀行を重視するが、あくまで比較的にではあるがミンスキーは(同時に)地域銀行を重視している。中銀は統合というより出資により市中銀行をコントロールする(178,204,238頁)。
JGPの重要性は理解できる。
ミンスキーは地域再投資法CRAに影響を与えたらしいが確かではない。
#7
《「過ぎ去った日々」の米国では、ジョージ・ベイリー型の貯蓄金融機関が三十年固定金利の住宅ローンを実行し、その住宅ローンを満期まで保有し、預金に似た相互出資持分を発行して自らの住宅ローン・ポジションを調達していた。あなたが映画『素晴らしき哉、人生!』を見たことがあるならば、(ジミー・スチュワート扮する)ジョージ・ベイリーが経営する貯蓄金融機関、ベイリー建築貸付組合の「取り付け」が始まった際、ジョージが顧客たちに、預金はその地域の住宅に「投資」されたものなので下ろさないで欲しいと懇願した場面を覚えているだろう。彼は、預金は、良き隣人たちと同様に、すべて安全であると訴えた。実際、ジョージは正しかった。一九七〇年代まで、米国の住宅所有者が住宅ローンで債務不履行に陥ることはほとんどなく、貯蓄金融機関はほとんど倒産することがなかった。これが安全かつ健全な住宅金融システムの姿だったのである。》
素晴らしき哉、人生!(字幕版)
Prime Video
https://watch.amazon.co.jp/detail?asin=B07Q6PXLXX&territory=JP&ref_=share_ios_movie&r=web
55:00~58:30
#8
《前述のとおり、クリントン大統領はコミュニティ銀行を創設する法案の可決を支援し、それに署名したが、実際に創設されたシステムの規模と範囲は、ミンスキーが提唱していたものよりはるかに小さいものだった。》
ミッチェルeconomics2019も白水社から刊行予定らしい。
レイ邦訳『ミンスキーと〈不安定性〉の経済学』 白水社
返信削除2021/03/15印刷
2021/04/10発行
WHY MINSKY MATTERS
An Introduction to the Work of a Maverick Economist
L. Randall Wray
2016
全体は二つに分かれる。
前半は経済学史および理論、後半にミンスキーによる代替案が紹介される。5-152~
英語版で見逃していた箇所が多々ある。邦訳は有り難い。
ランゲ、ハンセンらとの関係。
第三章、カレツキに言及(3-97)。
ブックエンドの比喩(1-49)。
ケインズ一般理論#17利子関連の重視#4-96。
クルーグマン批判4-107。
五章終盤からミンスキーによる代替案が紹介される。5-152~
5-153に1929年の総選挙時にケインズがヘンダーソンと共同で発表したパンフレット『ロイド・ジョージはそれをなしうるか』からの引用。
金融不安定性仮説については詳しくない。
一般的ミンスキー像を知りたいなら鍋島2020かキーン2018を読んだ方がいい。
(特に鍋島2020は本書で紹介されていないミンスキーによる図を載せている)
現代の政治経済学-マルクスとケインズの総合
鍋島直樹
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次なる金融危機
スティーヴ・キーン
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恣意的に解釈すると、
ケインズは借り手のリスクを重視↘︎短期的
カレツキは貸し手のリスクを重視↗︎長期的
ミンスキーは両者を統合した。
ミンスキーはカレツキに接近する。
カレツキは企業の投資のリスクに関して、投資量に関係あるなしで図を描いた(限界効率低下or一定)。ミンスキーは借り手貸し手で図を描いた。
厳密には違うとは言え、ミンスキーの図1986は明らかにカレツキ1937,1939からアイデアを得ている。
ケインズさんとカレツキの往復書簡でもカレツキは資本主義下の信用の不安定性を強調する。
ミンスキーはケインズ一般理論#17利子関連を重視する。#4-96
MMT erは統合政府内の中央銀行を重視するが、あくまで比較的にではあるがミンスキーは(同時に)地域銀行を重視している。中銀は統合というより出資により市中銀行をコントロールする(178,204,238頁)。
JGPの重要性は理解できる。
ミンスキーは地域再投資法CRAに影響を与えたらしいが確かではない。
#7
《「過ぎ去った日々」の米国では、ジョージ・ベイリー型の貯蓄金融機関が三十年固定金利の住宅ローンを実行し、その住宅ローンを満期まで保有し、預金に似た相互出資持分を発行して自らの住宅ローン・ポジションを調達していた。あなたが映画『素晴らしき哉、人生!』を見たことがあるならば、(ジミー・スチュワート扮する)ジョージ・ベイリーが経営する貯蓄金融機関、ベイリー建築貸付組合の「取り付け」が始まった際、ジョージが顧客たちに、預金はその地域の住宅に「投資」されたものなので下ろさないで欲しいと懇願した場面を覚えているだろう。彼は、預金は、良き隣人たちと同様に、すべて安全であると訴えた。実際、ジョージは正しかった。一九七〇年代まで、米国の住宅所有者が住宅ローンで債務不履行に陥ることはほとんどなく、貯蓄金融機関はほとんど倒産することがなかった。これが安全かつ健全な住宅金融システムの姿だったのである。》
素晴らしき哉、人生!(字幕版)
Prime Video
https://watch.amazon.co.jp/detail?asin=B07Q6PXLXX&territory=JP&ref_=share_ios_movie&r=web
55:00~58:30
#8
《前述のとおり、クリントン大統領はコミュニティ銀行を創設する法案の可決を支援し、それに署名したが、実際に創設されたシステムの規模と範囲は、ミンスキーが提唱していたものよりはるかに小さいものだった。》
ミッチェルeconomics2019も白水社から刊行予定らしい。
レイ邦訳『ミンスキーと〈不安定性〉の経済学』 白水社
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An Introduction to the Work of a Maverick Economist
L. Randall Wray
2016
全体は二つに分かれる。
前半は経済学史および理論、後半にミンスキーによる代替案が紹介される。5-152~
英語版で見逃していた箇所が多々ある。邦訳は有り難い。
ランゲ、ハンセンらとの関係。
第三章、カレツキに言及(3-97)。
ブックエンドの比喩(1-49)。
ケインズ一般理論#17利子関連の重視#4-96。
クルーグマン批判4-107。
五章終盤からミンスキーによる代替案が紹介される。5-152~
5-153に1929年の総選挙時にケインズがヘンダーソンと共同で発表したパンフレット『ロイド・ジョージはそれをなしうるか』からの引用。
金融不安定性仮説については詳しくない。
一般的ミンスキー像を知りたいなら鍋島2020かキーン2018を読んだ方がいい。
(特に鍋島2020は本書で紹介されていないミンスキーによる図を載せている)
現代の政治経済学-マルクスとケインズの総合
鍋島直樹
https://www.amazon.co.jp/dp/4779514363/
次なる金融危機
スティーヴ・キーン
https://www.amazon.co.jp/dp/4000612670/
恣意的に解釈すると、
ケインズは借り手のリスクを重視↘︎短期的
カレツキは貸し手のリスクを重視↗︎長期的
ミンスキーは両者を統合した。
ミンスキーはカレツキに接近する。
カレツキは企業の投資のリスクに関して、投資量に関係あるなしで図を描いた(限界効率低下or一定)。ミンスキーは借り手貸し手で図を描いた。
厳密には違うとは言え、ミンスキーの図1986は明らかにカレツキ1937,1939からアイデアを得ている。
ケインズさんとカレツキの往復書簡でもカレツキは資本主義下の信用の不安定性を強調する。
ミンスキーはケインズ一般理論#17利子関連を重視する。#4-96
MMT erは統合政府内の中央銀行を重視するが、あくまで比較的にではあるがミンスキーは(同時に)地域銀行を重視している。中銀は統合というより出資により市中銀行をコントロールする(178,204,238頁)。
JGPの重要性は理解できる。
ミンスキーは地域再投資法CRAに影響を与えたらしいが確かではない。
#7
《「過ぎ去った日々」の米国では、ジョージ・ベイリー型の貯蓄金融機関が三十年固定金利の住宅ローンを実行し、その住宅ローンを満期まで保有し、預金に似た相互出資持分を発行して自らの住宅ローン・ポジションを調達していた。あなたが映画『素晴らしき哉、人生!』を見たことがあるならば、(ジミー・スチュワート扮する)ジョージ・ベイリーが経営する貯蓄金融機関、ベイリー建築貸付組合の「取り付け」が始まった際、ジョージが顧客たちに、預金はその地域の住宅に「投資」されたものなので下ろさないで欲しいと懇願した場面を覚えているだろう。彼は、預金は、良き隣人たちと同様に、すべて安全であると訴えた。実際、ジョージは正しかった。一九七〇年代まで、米国の住宅所有者が住宅ローンで債務不履行に陥ることはほとんどなく、貯蓄金融機関はほとんど倒産することがなかった。これが安全かつ健全な住宅金融システムの姿だったのである。》
素晴らしき哉、人生!(字幕版)
Prime Video
https://watch.amazon.co.jp/detail?asin=B07Q6PXLXX&territory=JP&ref_=share_ios_movie&r=web
55:00~58:30
#8
《前述のとおり、クリントン大統領はコミュニティ銀行を創設する法案の可決を支援し、それに署名したが、実際に創設されたシステムの規模と範囲は、ミンスキーが提唱していたものよりはるかに小さいものだった。》
ミッチェルeconomics2019も白水社から刊行予定らしい。
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全体は二つに分かれる。
前半は経済学史および理論、後半にミンスキーによる代替案が紹介される。5-152~
英語版で見逃していた箇所が多々ある。邦訳は有り難い。
ランゲ、ハンセンらとの関係。
第三章、カレツキに言及(3-97)。
ブックエンドの比喩(1-49)。
ケインズ一般理論#17利子関連の重視#4-96。
クルーグマン批判4-107。
五章終盤からミンスキーによる代替案が紹介される。5-152~
5-153に1929年の総選挙時にケインズがヘンダーソンと共同で発表したパンフレット『ロイド・ジョージはそれをなしうるか』からの引用。
金融不安定性仮説については詳しくない。
一般的ミンスキー像を知りたいなら鍋島2020かキーン2018を読んだ方がいい。
(特に鍋島2020は本書で紹介されていないミンスキーによる図を載せている)
現代の政治経済学-マルクスとケインズの総合
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次なる金融危機
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恣意的に解釈すると、
ケインズは借り手のリスクを重視↘︎短期的
カレツキは貸し手のリスクを重視↗︎長期的
ミンスキーは両者を統合した。
ミンスキーはカレツキに接近する。
カレツキは企業の投資のリスクに関して、投資量に関係あるなしで図を描いた(限界効率低下or一定)。ミンスキーは借り手貸し手で図を描いた。
厳密には違うとは言え、ミンスキーの図1986は明らかにカレツキ1937,1939からアイデアを得ている。
ケインズさんとカレツキの往復書簡でもカレツキは資本主義下の信用の不安定性を強調する。
ミンスキーはケインズ一般理論#17利子関連を重視する。#4-96
MMT erは統合政府内の中央銀行を重視するが、あくまで比較的にではあるがミンスキーは(同時に)自立分散的な地域銀行を重視している。中銀は統合というより出資により市中銀行をコントロールする(178,204,238頁)。
JGPの重要性は理解できる。
ミンスキーは地域再投資法CRAに影響を与えたらしいが確かではない。
#7
《「過ぎ去った日々」の米国では、ジョージ・ベイリー型の貯蓄金融機関が三十年固定金利の住宅ローンを実行し、その住宅ローンを満期まで保有し、預金に似た相互出資持分を発行して自らの住宅ローン・ポジションを調達していた。あなたが映画『素晴らしき哉、人生!』を見たことがあるならば、(ジミー・スチュワート扮する)ジョージ・ベイリーが経営する貯蓄金融機関、ベイリー建築貸付組合の「取り付け」が始まった際、ジョージが顧客たちに、預金はその地域の住宅に「投資」されたものなので下ろさないで欲しいと懇願した場面を覚えているだろう。彼は、預金は、良き隣人たちと同様に、すべて安全であると訴えた。実際、ジョージは正しかった。一九七〇年代まで、米国の住宅所有者が住宅ローンで債務不履行に陥ることはほとんどなく、貯蓄金融機関はほとんど倒産することがなかった。これが安全かつ健全な住宅金融システムの姿だったのである。》
素晴らしき哉、人生!(字幕版)
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55:00~58:30
#8
《前述のとおり、クリントン大統領はコミュニティ銀行を創設する法案の可決を支援し、それに署名したが、実際に創設されたシステムの規模と範囲は、ミンスキーが提唱していたものよりはるかに小さいものだった。》
ミッチェルeconomics2019も白水社から刊行予定らしい。
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WHY MINSKY MATTERS
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2016
全体は二つに分かれる。
前半は経済学史および理論、後半にミンスキーによる代替案が紹介される。5-152~
英語版で見逃していた箇所が多々ある。邦訳は有り難い。
ランゲ、ハンセンらとの関係。
第三章、カレツキに言及(3-97)。
ブックエンドの比喩(1-49)。
ケインズ一般理論#17利子関連の重視#4-96。
クルーグマン批判4-107。
五章終盤からミンスキーによる代替案が紹介される。5-152~
5-153に1929年の総選挙時にケインズがヘンダーソンと共同で発表したパンフレット『ロイド・ジョージはそれをなしうるか』からの引用。
金融不安定性仮説については詳しくない。
一般的ミンスキー像を知りたいなら鍋島2020かキーン2018を読んだ方がいい。
(特に鍋島2020は本書で紹介されていないミンスキーによる図を載せている)
現代の政治経済学-マルクスとケインズの総合
鍋島直樹
https://www.amazon.co.jp/dp/4779514363/
次なる金融危機
スティーヴ・キーン
https://www.amazon.co.jp/dp/4000612670/
恣意的に解釈すると、
ケインズは借り手のリスクを重視↘︎短期的
カレツキは貸し手のリスクを重視↗︎長期的
ミンスキーは両者を統合した。
ミンスキーはカレツキに接近する。
カレツキは企業の投資のリスクに関して、投資量に関係あるなしで図を描いた(限界効率低下or一定)。ミンスキーは借り手貸し手で図を描いた。
厳密には違うとは言え、ミンスキーの図1986は明らかにカレツキ1937,1939からアイデアを得ている。
ケインズさんとカレツキの往復書簡でもカレツキは資本主義下の信用の不安定性を強調する。
ミンスキーはケインズ一般理論#17利子関連を重視する。#4-96
MMTerは統合政府内の中央銀行を重視するが、あくまで比較的にではあるがミンスキーは(同時に)自立分散的な地域銀行を重視している。中銀は統合というより出資により市中銀行をコントロールする(178,204,238頁)。
#7《「過ぎ去った日々」の米国では、ジョージ・ベイリー型の貯蓄金融機関が三十年固定金利の住宅ローンを実行し、その住宅ローンを満期まで保有し、預金に似た相互出資持分を発行して自らの住宅ローン・ポジションを調達していた。あなたが映画『素晴らしき哉、人生!』を見たことがあるならば、(ジミー・スチュワート扮する)ジョージ・ベイリーが経営する貯蓄金融機関、ベイリー建築貸付組合の「取り付け」が始まった際、ジョージが顧客たちに、預金はその地域の住宅に「投資」されたものなので下ろさないで欲しいと懇願した場面を覚えているだろう。彼は、預金は、良き隣人たちと同様に、すべて安全であると訴えた。実際、ジョージは正しかった。一九七〇年代まで、米国の住宅所有者が住宅ローンで債務不履行に陥ることはほとんどなく、貯蓄金融機関はほとんど倒産することがなかった。これが安全かつ健全な住宅金融システムの姿だったのである。》
素晴らしき哉、人生!(字幕版)
Prime Video
https://watch.amazon.co.jp/detail?asin=B07Q6PXLXX&territory=JP&ref_=share_ios_movie&r=web
55:00~58:30
地域金融と共にJGPの重要性は理解できる。
ミンスキーは地域再投資法CRAに影響を与えたらしいが確かではない。
#8《前述のとおり、クリントン大統領はコミュニティ銀行を創設する法案の可決を支援し、それに署名したが、実際に創設されたシステムの規模と範囲は、ミンスキーが提唱していたものよりはるかに小さいものだった。》
ミッチェルeconomics2019も白水社から刊行予定らしい。
返信削除レイ邦訳『ミンスキーと〈不安定性〉の経済学』 白水社
2021/03/15印刷、2021/04/10発行
WHY MINSKY MATTERS
An Introduction to the Work of a Maverick Economist
L. Randall Wray 2016
〜〜〜
全体は二つに分かれる。
前半は経済学史および理論、後半にミンスキーによる代替案が紹介される。5-152~
英語版で見逃していた箇所が多々ある。邦訳は有り難い。
シュンペーターとの関係は知られているがランゲ(計画経済)やハンセン(#2機械的な長期停滞論)らとの関係が些細なことだが興味深い。
第三章、カレツキに言及(3-97)。
ブックエンドの比喩(1-49)。
ケインズ一般理論#17利子関連の重視#4-96。
クルーグマン批判4-107。
五章終盤からミンスキーによる代替案が紹介される。5-152~
5-153に1929年の総選挙時にケインズがヘンダーソンと共同で発表したパンフレット『ロイド・ジョージはそれをなしうるか』から引用される。
ただし金融不安定性仮説については詳しくない。
一般的ミンスキー像を知りたいなら鍋島2020かキーン2018を読んだ方がいい。
(特に鍋島2020は本書で紹介されていないミンスキーによる図を載せている)
現代の政治経済学-マルクスとケインズの総合
鍋島直樹
https://www.amazon.co.jp/dp/4779514363/
次なる金融危機
スティーヴ・キーン
https://www.amazon.co.jp/dp/4000612670/
恣意的に解釈すると、
ケインズは借り手のリスクを重視↘︎短期的
カレツキは貸し手のリスクを重視↗︎長期的
ミンスキーは両者を統合した。
ミンスキーはカレツキに接近する。
カレツキは企業の投資のリスクに関して、投資量に関係あるなしで図を描いた(限界効率低下or一定)。ミンスキーは借り手貸し手で図を描いた。
厳密には違うとは言え、ミンスキーの図1986は明らかにカレツキ1937,1939からアイデアを得ている。
ケインズさんとカレツキの往復書簡でもカレツキは資本主義下の信用の不安定性を強調する。
ミンスキーはケインズ一般理論#17利子関連を重視する。#4-96
MMTerは統合政府内の中央銀行を重視するが、あくまで比較的にではあるがミンスキーは(同時に)自立分散的な地域銀行を重視している。中銀は統合というより出資により市中銀行をコントロールする(178,204,238頁)。
#7《「過ぎ去った日々」の米国では、ジョージ・ベイリー型の貯蓄金融機関が三十年固定金利の住宅ローンを実行し、その住宅ローンを満期まで保有し、預金に似た相互出資持分を発行して自らの住宅ローン・ポジションを調達していた。あなたが映画『素晴らしき哉、人生!』を見たことがあるならば、(ジミー・スチュワート扮する)ジョージ・ベイリーが経営する貯蓄金融機関、ベイリー建築貸付組合の「取り付け」が始まった際、ジョージが顧客たちに、預金はその地域の住宅に「投資」されたものなので下ろさないで欲しいと懇願した場面を覚えているだろう。彼は、預金は、良き隣人たちと同様に、すべて安全であると訴えた。実際、ジョージは正しかった。一九七〇年代まで、米国の住宅所有者が住宅ローンで債務不履行に陥ることはほとんどなく、貯蓄金融機関はほとんど倒産することがなかった。これが安全かつ健全な住宅金融システムの姿だったのである。》
素晴らしき哉、人生!(字幕版)
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55:00~58:30
地域金融と共にJGPの重要性は理解できる。
ミンスキーは地域再投資法CRAに影響を与えたらしいが確かではない。
#8《前述のとおり、クリントン大統領はコミュニティ銀行を創設する法案の可決を支援し、それに署名したが、実際に創設されたシステムの規模と範囲は、ミンスキーが提唱していたものよりはるかに小さいものだった。》
ミッチェルeconomics2019も白水社から刊行予定らしい。
第二章 われわれはどこで間違ったのか? マクロ経済学と選ばれなかった道 経済理論においてケインズ革命が実際には存在しなかったと同様に、政策についてもそれは現実には存在しなかったのである……政策担当者や経済顧問がケインズから吸収したものは、〔世界〕大恐慌の経済分析と赤字財政の政策手段とにすぎない。 ──Minsky, 1986, p. 291, 邦訳三六二頁(1) まず、主流派経済学がなぜ危機の到来を予見できなかったのかを理解するために、主流派経済学について検討する。次に、主流派経済学が、思想革命を代表するケインズ自身の経済学からいかに逸脱しているか論じる。重要な点で、この革命は失敗した。だが、この革命はミンスキーに強い影響を与えた。したがって、ケインズ自身の経済学を検討することには、正統派経済学がいかに誤った解釈をしているのか理解する土台を与えてくれるという価値があるのである。 世界金融危機以前の経済学を支配した主流派理論 ミンスキーのアプローチについて深く掘り下げる前に、彼が否定した主流派経済学について簡単におさらいすることは有益である。第一章でも述べたように、ミンスキーは大学院での研究のために、当時は制度学派の本拠地であったシカゴ大学(後に、ミルトン・フリードマンのマネタリズムの拠点となる)から、ケインズ経済学の主要な中心地の一つとなったハーバード大学に移った。 ハーバード大学で、ミンスキーはアルヴィン・ハンセンのティーチング・アシスタントを務めることになった。ハンセンは、あらゆるマクロ経済学の教科書に登場するようになった主要な「ケインジアン(2)」モデルである有名なIS-LMモデル(ヒックス゠ハンセンモデルと呼ばれることが多いが、主流派マクロ経済学の授業ではケインズ自身のモデルという誤解を招きかねない紹介がされている(3))を改良し、広める役割を果たしたことからアメリカン・ケインジアンの父とも呼ばれている。ミンスキーは、ハンセンのケインズに対するアプローチを「機械的すぎる」と感じた。また「ケインジアン」を「優柔不断」であると批判した。なぜなら、(富裕層から貧困層への)所得再分配を、総需要を増加させる手段として受け入れなかったからである(〔所得に対する割合では〕貧困層の方が富裕層よりも多く支出し、少ししか貯蓄しないので、再分配は消費需要を増加させることになる)。つまり、ミンスキー自身のアプローチにとって、ケインズ自身の理論は極めて重要であったが、彼は「ケインジアン」によって広められた見解を拒絶したのである。 多くの研究者もまた、ミンスキー同様、「ケインジアン」の理論や政策が、ケインズの『雇用・利子および貨幣の一般理論(4)』(一般理論)に実際どの程度ならっていたのかという点について疑問を呈している。第二次世界大戦直後、マクロ経済学者たちは、「ケインジアン」のIS-LMモデルと、合理的な個人の効用と利潤の最大化に基づくケインズ以前の古いミクロ経済学、言い換えれば、新古典派の企業と消費者の行動についてのアプローチを「結婚」させることに着手した(5)。ポール・サミュエルソンは、これを「新古典派総合」と呼び、授業で教えられるマクロ経済学の基礎となった(6)。
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返信削除レイ邦訳『ミンスキーと〈不安定性〉の経済学』 白水社
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WHY MINSKY MATTERS
An Introduction to the Work of a Maverick Economist
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〜〜〜
全体は二つに分かれる。
前半は経済学史および理論、後半にミンスキーによる代替案が紹介される。5-152~
英語版で見逃していた箇所が多々ある。邦訳は有り難い。
シュンペーターとの関係は知られているがランゲ(計画経済)やハンセン(#2機械的な長期停滞論)らとの関係が些細なことだが興味深い。
第三章、カレツキに言及(3-97)。
ブックエンドの比喩(1-49)。
ケインズ一般理論#17利子関連の重視#4-96。
クルーグマン批判4-107。
五章終盤からミンスキーによる代替案が紹介される。5-152~
5-153に1929年の総選挙時にケインズがヘンダーソンと共同で発表したパンフレット『ロイド・ジョージはそれをなしうるか』から引用される。
ただし金融不安定性仮説については詳しくない。
一般的ミンスキー像を知りたいなら鍋島2020かキーン2018を読んだ方がいい。
(特に鍋島2020は本書で紹介されていないミンスキーによる図を載せている)
現代の政治経済学-マルクスとケインズの総合
鍋島直樹
https://www.amazon.co.jp/dp/4779514363/
次なる金融危機
スティーヴ・キーン
https://www.amazon.co.jp/dp/4000612670/
恣意的に解釈すると、
ケインズは借り手のリスクを重視↘︎短期的
カレツキは貸し手のリスクを重視↗︎長期的
ミンスキーは両者を統合した。
ミンスキーはカレツキに接近する。
カレツキは企業の投資のリスクに関して、投資量に関係あるなしで図を描いた(限界効率低下or一定)。ミンスキーは借り手貸し手で図を描いた。
厳密には違うとは言え、ミンスキーの図1986は明らかにカレツキ1937,1939からアイデアを得ている。
ケインズさんとカレツキの往復書簡でもカレツキは資本主義下の信用の不安定性を強調する。
ミンスキーはケインズ一般理論#17利子関連を重視する。#4-96
MMTerは統合政府内の中央銀行を重視するが、あくまで比較的にではあるがミンスキーは(同時に)自立分散的な地域銀行を重視している。中銀は統合というより出資により市中銀行をコントロールする(178,204,238頁)。
#7《「過ぎ去った日々」の米国では、ジョージ・ベイリー型の貯蓄金融機関が三十年固定金利の住宅ローンを実行し、その住宅ローンを満期まで保有し、預金に似た相互出資持分を発行して自らの住宅ローン・ポジションを調達していた。あなたが映画『素晴らしき哉、人生!』を見たことがあるならば、(ジミー・スチュワート扮する)ジョージ・ベイリーが経営する貯蓄金融機関、ベイリー建築貸付組合の「取り付け」が始まった際、ジョージが顧客たちに、預金はその地域の住宅に「投資」されたものなので下ろさないで欲しいと懇願した場面を覚えているだろう。彼は、預金は、良き隣人たちと同様に、すべて安全であると訴えた。実際、ジョージは正しかった。一九七〇年代まで、米国の住宅所有者が住宅ローンで債務不履行に陥ることはほとんどなく、貯蓄金融機関はほとんど倒産することがなかった。これが安全かつ健全な住宅金融システムの姿だったのである。》
素晴らしき哉、人生!(字幕版)
Prime Video
https://watch.amazon.co.jp/detail?asin=B07Q6PXLXX
55:00~58:30
https://twitter.com/_luminous_woman/status/1387005995226783744?s=21
地域金融と共にJGPの重要性は理解できる。
ミンスキーは地域再投資法CRAに影響を与えたらしいが定かではない。
#8《前述のとおり、クリントン大統領はコミュニティ銀行を創設する法案の可決を支援し、それに署名したが、実際に創設されたシステムの規模と範囲は、ミンスキーが提唱していたものよりはるかに小さいものだった。》
本書カバー裏によるとミッチェルeconomics2019も白水社から刊行予定らしい。