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金井 雄一「貨幣の内生性と現代貨幣理論(MMT)における論理不徹底」2021
より具体的に日本銀行を例にして述べると, 日銀の経常損益がもし赤字になるようなことがあれ
ば,日銀の国債購入額が減少するという事態も起こりうるだろう. 56) 国債を額面以上の価格で購入
し,額面で償還される満期まで保有すれば, 日銀には 「償還損が発生」57) するが, 「今後国債償還
損は増加する可能性が高い」58) と予想されている. そうなれば日銀が無限に国債を購入し続けるこ
とは困難となろう. 仮に日銀の国債購入額が減少すれば, 国債価格低下や長期金利上昇が生じうる.
もちろん、実際には何が契機となって債券価格や金利や為替相場が変動するかはわからないし, そ
のような事態が生じる前に, あるいは直後に, 発動しうる対応策も少なくはない. それゆえ, いた
ずらに危機を煽る必要はないが,いずれにしても,国債価格暴落やハイパーインフレの危惧は全く
なしに, 国債はどれだけでも発行できるとさえ言っていれば済むものではない. 国債は政府の債務
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