アーレントはトクヴィルのフランス革命の分析を借り、民衆の貴族への憎悪と同じパターンとして
ユダヤ人差別を説明している。
(ちなみにユダヤ人が戦費を負担した最後の戦争は一八六六年の普墺戦争)
全体主義の起原
第一章 反ユダヤ主義と常識 より
《…トクヴィルの説明はこうである 。フランス貴族の権力喪失は資力の減少を伴わなかった 、そのため民衆は権力を
持たぬ過大な富と支配機能を持たない決定的な社会的特典とに突然対面したのである 。民衆の憤激をかきたてたものは 、
まったく文字どおりの意味で余計である余計さであった 。… 貴族が絶対君主政のもとにおけるその特権を失い 、
それとともに搾取し抑圧する特権をも失ったときにはじめて 、民衆はこの階級を寄生的なものと感じたのだ 。
貴族はもはや何の役にも立たず 、支配することなどは全然できなかった 。換言すれば 、堪えがたく感じられたの
は抑圧そのもの 、搾取そのものではまずなかった 。それよりはるかに人々の怒りをそそるのは 、明確な機能をまったく
持たない富だった 。実際のところ何がゆえにそのようなものが許容されねばならないのか 、誰にも理解できなかった
からである 。
この原則の実例としては反ユダヤ主義にまさるものはまずあるまい 。反ユダヤ主義は 、ユダヤ人が社会生活の中での
その機能とその影響力を失い 、富のほかにはもはや何ものも所有しなかったときにその絶頂に達したのである 。》
参考
NHKスペシャル 映像の世紀プレミアム 第 5集 「グレートファミリー 巨大財閥の100年」
https://youtu.be/vjzgb9KqTtY?t=43m リンク切れ
0:43〜 ロスチャイルド
【ロスチャイルド家①】世界を裏で牛耳る華麗なる一族
中田敦彦
【ロスチャイルド家②】ユダヤ人大富豪にまつわる陰謀論の真実
富の王国 ロスチャイルド: 池内 紀: 本
https://www.amazon.co.jp/dp/4492061517
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