《数々の画期的な経済政策で、見事ドイツを復興させたシャハトだが、 
彼は一体どんな経済理念を持っていたのだろうか? 
… 
 ヒトラー政権は発足当初、電力会社や製鉄業、運輸業などの巨大企業の 
いくつかを国有化する方針を打ち出した。 しかし、実際にやってみて能率が 
悪く、国有化のメリットはない。そうとみるや、すぐに手放し民間に任せたり 
している。 「経済とは理念ではなく、現実である」 というのが、 
シャハトの経済思想だったのだ。 》 
武田知弘『ヒトラーの経済政策』より