2023年4月24日月曜日

日本国債空売りファンドの結末 | 三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへ blog」Powered by Ameba

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日本国債空売りファンドの結末

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「我々は今こそ資本主義の本質を知らなきゃいけない」(前半)三橋貴明 AJER2023.4.18

 

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https://youtu.be/Cf4tscmzu6g  

 さて、昨年の六月くらいから続いていた、日本国債に対する「空売り攻勢」が終焉を迎えました。

 もちろん、日本銀行の完勝なのですが(勝てるわけがない)、そもそも空売りとは、特定の金融商品について、
「借り入れ、叩き売り、値段が下がったところで買い戻す」
 ことで利益を得る手法です。  

 日本国債の場合、「金利上昇=国債価格下落」となります。

日本国債、消える「空売り勢」 日銀が国債貸し出し制限
 国内債券市場で、日銀が大半を保有する10年物国債を「空売り」する海外投資家が消えつつある。日銀が空売りに必要な国債の貸し出しを制限したためだ。空売りしていた投資家が損失を被り、新規の売りも難しくなった。金利の上昇圧力が和らいだことで、日銀が政策を修正しやすくなったとの見方がある。(後略)』

 そもそも、現在はほとんどの十年物国債を日本銀行が保有しています。

 ならば、空売りファンドは「誰」から叩き売る日本国債を借りていたのかと言えば、実は日本銀行です。

 日本銀行は証券会社などに日本国債の貸出を行っています。証券会社は日銀から借りた国債を、ファンド側に「また貸し」することで利益を得ることができる。  

 というわけで、ファンド勢は間に証券会社を挟んではいたものの、日銀から国債を借り入れ、空売りを仕掛けていたわけです。

 日本銀行は、キーボードを叩くだけで日本国債を買い取れる(=日銀当座預金を発行する)と同時に、貸し出しの方も完全にコントロールすることができます。

 今年の一月位から、日銀は国債の貸出を絞り込んでいった。当然、手数料(品貸料)は急騰し、一次は年利4%にも達した(通常の十倍)。

 さらに、証券会社はそこに自社の利益を乗せるため、空売りファンド勢の借り入れ国債調達コストは激増しました。

 というわけで、多くの空売りファンドはギブアップし、日銀の「減額措置」という制度を利用し、証券会社に貸し出されている国債を買い取り、損失を確定していくことになったわけです。

 ウィドウメーカーは、やはりウィドウメーカーだったということですね。  

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 記事の後略部に、
もう10年債の巨額の売りで日銀に挑もうというやんちゃなファンドは残っていませんよ
 という外資系証券会社の関係者のコメントが載っていますが、いずれ、また出てくることでしょう。

 それはともかく、昨年から続いた空売りファンドと日銀の攻防は、
自国通貨建て国債の金利は、長期(十年物)についても中央銀行が完全にコントロールできる
 ということを証明したことになります。

「日本国債が暴落する(=金利が急騰する)」
「国債金利が上昇し、日銀が債務超過になる」(何度も説明していますが、日銀は償却原価方式を採用しているため、国債金利が変動しようとも、債務超過にはなりません)
 と、叫んでいた財政破綻論者の方々は、さぞや落胆したでしょう。  

 もっとも、彼らはこれからも「国債金利が急騰する!」「日銀は利上げするべきだ!」と主張し続けなければなりません。

 空売り攻勢が終わった途端に、「利上げすべきだ」といった声が消えてしまうと、「ぼろ儲け」を狙った外国の空売りファンド勢と「結びついていた」疑念が生じてしまう

 彼らがもし、空売りファンド勢の「意向」を受け、利上げを煽っていたとしたら、これはさすがに「売国奴」としか表現のしようがないのですが、まさか、そんなことはないですよね。  

 単に、財政や貨幣、金融の知識がない、あるいは間違っており、長年、財政破綻論を主張していたため、センメルヴェイス反射に陥っているだけですよね。

 そうですよね? ね?  

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